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NordVPNは、VPNを個人向けに提供している人気のグローバルサービスです。VPNサービスでは珍しく、テレビCMやネット広告などを大々的に行っているので、名前を見かけた方も多いと思います。
ただ、公式サイトを開いてみると、VPN以外にも「ウイルス対策」の話が出てきますし、料金も「◯%割引」「月あたり」「更新価格」と数字がいくつも並んでいて、結局いくらかかるのかが分かりにくいところがあります。
名前は知っているけれど、どこの会社で、いくらかかって、使っても大丈夫なのか——この記事では、はじめての方にもわかりやすいように整理して解説していきます。
- NordVPNの概要
- 料金プラン3種類の違いと、更新したあとの金額
- 自分に合ったプランの選び方
- 危険性はないのか(判断するための材料)
▼ NordVPN 公式サイト ▼
NordVPNとは?どこの国の会社か?
NordVPNは、VPNを中心にしたセキュリティのサブスクリプションサービスです。 運営会社はパナマにあり、日本の利用者の支払いは東京の日本法人が処理しています。
| どんなサービスか | VPNを中心にしたサブスクリプション。プランによっては、ウイルス対策やパスワード管理なども付く |
| サービス開始 | 2012年 |
| 運営会社 | nordvpn S.A.(パナマ共和国・パナマ市) |
| 日本の利用者の支払い | Nord Security JP(東京都渋谷区) |
| グループ | Nord Security(NordVPNのほか、NordPass・NordLockerなどの製品がある) |
| 名前の由来 | 「信頼・信用・革新」という北欧(Nord)の価値観から |
名前の「Nord」は北欧に由来しますが、公式が説明しているのは北欧の価値観を名前に込めたということです。運営会社がある国は、パナマです。
契約や自動更新の管理は、グループ共通の「Nordアカウント」で行います。NordVPNの公式サイトやアプリで「Nord」の付く名前がいくつも出てくるのは、このためです。
なぜパナマなのか
NordVPNの公式サポート記事では、パナマに拠点を置く理由を次のように説明しています。
NordVPNはパナマの管轄下で運営されています。パナマには強制的データ保持の法律がないため、NordVPNはログを保存する必要がありません。
国によっては、通信の記録を一定期間保存するよう、法律で事業者に義務づけています。そうした国に会社を置くと、「記録を残さない」という方針を守れなくなります。NordVPNは、その義務がない国としてパナマを選んでいる、というのが公式の説明です。
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NordVPNの特徴
公式サイトに並ぶ特徴のうち、はじめての方に押さえておいてほしいのは次の4つです。
- 1つの契約で最大10台まで使える
- 圧倒的なロケーションとサーバー数
- VPN以外のセキュリティ機能も充実
- 日本語で多彩なデバイスに対応
1つの契約で最大10台まで使える
どのプランでも、1つの契約で最大10台まで同時に使えます。スマートフォン・パソコン・タブレットを1台ずつ契約する必要はありません。
圧倒的なロケーションとサーバー数
公式サイトによると、225以上のロケーションに、8,000台以上のサーバーがあります。日本のサーバーも、海外のサーバーも選べます。
VPN以外のセキュリティ機能も充実
NordVPNは、VPNだけでなく、ウイルス対策やパスワード管理などの機能もまとめて提供しています。ただし、その多くは上位プランの機能です。 どのプランに何が付くかは、次の「料金プラン」で詳しく説明します。
日本語で多彩なデバイスに対応
公式サイト・利用規約・サポートセンターのヘルプ記事は、日本語で読めます。一部の機能名(Kill Switch など)は英語のままですが、意味はこの記事の最後の章でまとめています。
| 対応 | |
|---|---|
| パソコン | Windows / macOS / Linux |
| スマートフォン・タブレット | Android / iOS(iPhone・iPad) |
| ブラウザ | Chrome / Edge / Firefox(拡張機能) |
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NordVPNの料金プラン
NordVPNの料金は、「プラン(3種類)」と「契約期間(3種類)」の組み合わせで決まります。まず全体の金額を見てから、プランの違い、更新したときの金額、選び方の順に説明します。
料金一覧
| プラン | 2年プラン | 1年プラン | 1か月プラン | 更新価格 |
|---|---|---|---|---|
| ベーシック | 580円/月 | 880円/月 | 2,280円/月 | 21,960円/年 |
| コンプリート | 680円/月 | 980円/月 | 3,080円/月 | 34,680円/年 |
| エリート | 980円/月 | 1,280円/月 | 3,380円/月 | 45,960円/年 |
たとえばベーシックの2年プランなら、最初に27か月ぶんの15,660円を支払います。 「月580円」は、それを月あたりに割った金額です。
なお、古い解説記事では「スタンダード」「プラス」というプラン名で説明されていることがありますが、現在の公式サイトにこの名前はありません。
プランで何が変わるか
3つのプランの違いを、ひとことで言うと次のとおりです。
- ベーシック:VPN+詐欺サイト対策など、基本の安全機能
- コンプリート:ベーシック+ウイルス対策・広告ブロック・パスワード管理・クラウドストレージなど
- エリート:コンプリート+固定IPアドレス
| 機能 | ベーシック | コンプリート | エリート |
|---|---|---|---|
| VPN(最大10台) | ◯ | ◯ | ◯ |
| 詐欺サイト・フィッシングサイト対策 | ◯ | ◯ | ◯ |
| ダークウェブ監視(メールアドレス最大5件) | ◯ | ◯ | ◯ |
| 次世代のウイルス対策 | — | ◯ | ◯ |
| 広告・トラッカーのブロック | — | ◯ | ◯ |
| 迷惑メール・迷惑電話・迷惑SMS対策 | — | ◯ | ◯ |
| パスワード管理 | — | ◯ | ◯ |
| 1TBの暗号化クラウドストレージ | — | ◯ | ◯ |
| ダークウェブ監視の拡張版(電話番号・カード・マイナンバーなど最大8件) | — | ◯ | ◯ |
| 固定IPアドレス | — | — | ◯ |
VPNとして使いたいだけなら、ベーシックで十分足ります。 コンプリートは、パスワード管理やクラウドストレージなど豊富な機能が付きますが、すでに他を使っている場合も多いと思います。
また、公式サイトのトップには「次世代のウイルス対策が内蔵されました」とありますが、いちばん基本のベーシックには入っていません。
更新すると、月あたり約3〜4倍になる
月当たりで割るとそれほど高くないと思われたかもしれませんが、更新した場合の価格差が大きいです。
「2年プランで月580円」は、最初の27か月だけの金額です。その期間が終わると自動で更新され、割引のない「更新価格」で請求されます。
| プラン | 2年プランの月あたり | 更新後の月あたり | 倍率 |
|---|---|---|---|
| ベーシック | 580円 | 1,830円(21,960円/年) | 約3.2倍 |
| コンプリート | 680円 | 2,890円(34,680円/年) | 約4.3倍 |
| エリート | 980円 | 3,830円(45,960円/年) | 約3.9倍 |
1年プランから更新する場合は、約2〜3倍です(ベーシックなら880円→1,830円)。
ただし、更新価格は「特別に高い値段」ではありません。1年プランの割引前の価格(定価)と同じ金額です。つまり「更新で値上がりする」というより、「最初の割引が終わって定価に戻る」のが実際のところです。
また、更新後のベーシック(月あたり1,830円)は、1か月プラン(月2,280円)よりは安い金額です。
「◯%割引」は何と比べた数字か
公式サイトの「◯%割引」の横には、小さな数字(¹ など)が付いています。ページの一番下にある注記の番号で、数字の条件はこの注記に書かれています。
| 公式サイトの表現 | 注記に書かれている条件 |
|---|---|
| 料金ページの「◯%割引」 | 初回価格と更新価格の比較 |
| トップページの「◯%オフ」 | 2年間の最上位プランの初回月額料金と、そのプランの年間更新時の月額料金を比べた節約額 |
割引率は、「いつもの値段からの値引き」ではなく「更新価格との比較」です。トップページの割引率は、プランによって変わります。
▼ プランと最新の料金は公式サイトで確認できます
どのプランを選べばいいか?
選ぶ順番は「プラン → 契約期間」です。
- プラン:VPNだけならベーシック。ウイルス対策やパスワード管理もまとめたいならコンプリート。固定IPが必要ならエリート
- 契約期間:どのくらいの期間使うかで決めます
| 使う期間の見込み | 選ぶ契約期間 | 注意 |
|---|---|---|
| 2年以上 | 2年プラン | 月あたりはいちばん安い。更新時の上がり幅はいちばん大きい |
| 1年くらい | 1年プラン | 更新時の上がり幅は約2〜3倍に収まる |
| 1〜2か月だけ | 1か月プラン | 月2,280円(ベーシック)と割高で、返金保証の対象外 |
途中で契約期間を変えるより、最初から使う期間に合ったプランを選ぶほうが無駄がありません。
契約したら、すぐやっておくこと
料金で失敗する原因は、プラン選びよりも「更新を忘れること」です。契約した日に次の3つをやっておくと、更新で驚かずに済みます。
① 自動更新をどうするか決める
Nordアカウントから自動更新の設定を確認できます。更新時の金額を見てから判断したい場合は、自動更新をオフにしておく方法があります。
② 更新日をカレンダーに入れる
2年プランなら、契約日から27か月後が更新日です。その1か月前に予定を入れておくと、続けるかどうかを考える時間が取れます。
③ 返金保証の条件を確認しておく
30日間の返金保証には、対象外があります(1か月プラン・購入から30日を過ぎた場合・更新後の支払いなど)。「あとで返金すればいい」と考えず、条件を知ったうえで契約するのが安全です。
解約や返金の具体的な手順は、NordVPNの解約方法で解説しています。
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NordVPNは危険?安全性と注意点
「海外の会社のVPNを使って大丈夫なのか」と不安に感じる方は多いと思います。
先に大事なことを書くと、VPNは「誰にも見られない状態」を作るものではありません。 通信の中身はWi-Fiの提供者や通信会社からは見えにくくなりますが、通信そのものはVPNの運営会社のサーバーを通ります。 つまりVPNは、通信を預ける相手を、VPNの会社に選び直すものです。
だからこそ、「その会社が信頼できるか」が大事になります。判断するための材料を、公式の情報から並べます。
記録を残さない方針を、外部に6回検証させている
NordVPNは、利用者の通信の記録を残さない方針(ノーログポリシー)を掲げています。方針を掲げるだけならどの会社にもできますが、NordVPNはこの方針が守られているかを、外部の監査法人に確かめさせています。
- 2018年に初めて検証を受け、2026年2月の公式発表時点で6回
- 直近は大手監査法人デロイトのリトアニア法人(2025年11月〜12月に実施)が、方針どおりに設計・運用されていると結論
※ 出典:NordVPN passes its no-logs assessment for the sixth time(NordVPN 公式ブログ・2026年2月3日)
⚠️ この検証は「検証した期間の時点で、方針どおりだった」ことを確かめるもので、未来のことまで保証するものではない、と公式も書いています。
サーバーはメモリだけで動き、請求件数も公開している
公式によると、NordVPNのサーバーはハードディスクを使わず、メモリ(RAM)だけで動いています。電源を切った瞬間に、サーバー上のデータは消えます。
また、政府からの情報の照会などが何件あったかをまとめた報告書(透明性レポート)を、四半期ごとに公開しています。
過去に、サーバーへの不正アクセスが1件あった
過去にサーバー侵害があったようです。NordVPNも公式ブログで経緯を公表しています。
| 公式の説明 | |
|---|---|
| いつ・どこで | 2018年3月、フィンランドのデータセンターにあったサーバー1台 |
| 原因 | データセンター側が、NordVPNに知らせずに安全でない管理用アカウントを追加していた |
| 影響 | 利用者のログイン情報は影響を受けていない。 通信の記録はそもそも保存されていなかった |
| その後 | 該当のデータセンターとの契約を解除し、サービス全体の監査を開始 |
※ 出典:Why the NordVPN network is safe after a third-party provider breach(NordVPN 公式ブログ・2019年10月21日)
不正アクセスがあったこと自体は事実です。 一方で、記録を残していなかったので、利用者の通信の記録は漏れなかったというのが公式の説明です。サーバー侵害は受けたが、ある意味ノーログが実証されたという捉え方もできます。
使う側が気をつけたいこと
NordVPNの仕組みとは別に、使う側が気をつけることで避けられるリスクもあります。
- アプリは、公式サイトか、App Store・Google Playなどの公式ストアから入れる
- 「無料で使える」「特別な割引コード」をうたう、公式以外のサイトからは申し込まない
- VPNをつないでいても、怪しいサイトやメールのリンクは開かない(VPNは通信を暗号化するもので、詐欺サイトそのものを見分けてくれるわけではありません)
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NordVPNでできること
最後に、VPNとして具体的に何ができるのかを見ておきます。
通信を暗号化する(カフェや駅のWi-Fiなど)
カフェや駅、ホテルの無料Wi-Fiは便利ですが、同じネットワークに誰がつないでいるかは分かりません。VPNをオンにすると、スマートフォンやパソコンからVPNサーバーまでの通信がまとめて暗号化され、同じWi-Fiにつないでいる第三者から通信の中身を読まれにくくなります。
接続する国を選ぶ
つなぐサーバーの国を選べます。 海外のサーバーにつなげばその国から接続しているように見え、海外にいるときに日本のサーバーにつなぐこともできます。なお、動画配信サービスなどは、サービスごとに利用規約で地域の扱いを決めています。使う前に各サービスの規約を確認してください。
接続が切れたときに、通信を止める
VPNの接続が何かの拍子に切れると、その瞬間から暗号化されていない通常の通信に戻ります。NordVPNには、VPNが切れたときにインターネット通信そのものを止める機能(Kill Switch)があります。
アプリごとに、VPNを使う・使わないを分ける
すべての通信をVPNに通すと、日本国内向けのサービスが「海外からのアクセス」と判断されるなど、不便が出ることがあります。NordVPNでは、アプリごとにVPNを通すかどうかを選べます。
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よくある疑問
- 無料で使えますか?
- 無料プランはありません。いちばん安いのは、ベーシックの2年プラン(月あたり580円)です。
- あとから上のプランに変えられますか?
- はい。Nordアカウントの「詳細を表示」>「プランを管理」から、いつでもアップグレードを申し込めます。ただし、新しいプランが有効になるのは、今の契約の期間が終わってからです。
- 支払い方法は何がありますか?
- クレジットカード・デビットカード、PayPal、Google Pay・Apple Pay、暗号資産などに対応しています。App Store・Google Play のアプリ内課金でも契約できます。実際に選べる支払い方法は、住んでいる国や通貨によって変わります。
- App Store や Google Play から契約した場合、返金はどこに頼みますか?
- それぞれのストア(Apple・Google)に直接依頼します。 NordVPNの公式サイトから契約した場合とは、窓口が変わります。
- VPNを使うと、通信は遅くなりますか?
- VPNサーバーを経由するため、つなぐサーバーの場所や回線によって速度は変わります。実際に毎日使って測った結果は、NordVPNのレビューでまとめています。
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まとめ
- NordVPNは、VPNを中心にしたセキュリティのサブスクリプション。 1つの契約で最大10台まで使える
- 料金プランは3種類。 VPNだけならベーシックで足り、ウイルス対策などが要るならコンプリート以上
- 更新すると、月あたり約3〜4倍になる。 契約前に更新後の金額まで確認しておく
- 運営会社はパナマの nordvpn S.A. 外部による検証を6回受けており、過去のサーバー侵害1件も公表している
※ 料金・プランなどの情報は、変更している場合があります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
▼ NordVPN 公式サイト ▼

